プログラム名:プレFDプログラム「大学教育開発論」
【概要】
高等教育が多様化する現在において、大学・高専等の教員には、教育の能力および業績も問われるようになってきています。例えば、教員の公募書類にシラバス案提出を求めたり、面接時に模擬授業の実施を課したりする機関が増えてきています。また、昨今の大学の授業は受講者数や内容が多様化し、学生の学びをより一層重視するようになってきています。教員は、知識を提供するだけでなく、学生の学びに焦点をあて、その学びを促進するファシリテーターとしての役割も求められており、こうした技術の修得が重要になってきています。これらの能力をより体系的・効果的に修得する授業が「大学教育開発論」です。
この授業では、将来、大学等で教員としてのキャリアを選択しようとする大学院生が、授業を担当するために必要な授業デザイン、シラバス、評価方法などを学びます。また、アクティブ・ラーニングの手法を取り入れたグループワークを多く経験し、模擬授業の実践も行います。
この授業を履修し、一定の基準を満たせば、公式な履修証を交付されます。この履修証は、教員の公募書類を作成する際、教育能力を示すエビデンスとして使用することができます。また、この授業を履修することで、専門分野を超えたネットワークをつくることができ、希望すれば履修後も、本学の「理工学教育共同利用拠点」で提供するプログラムで学び続けることができます。
【授業の目的】
この授業では、大学等で教育活動に関わる教員の責務としての「教育」の重要性を認識し、学生の立場にたった授業の設計と実行を可能にすることを目的とします。
そのために、授業実施に向けた実践的な知識やスキルを実際に体験し、互いに学び合いながら獲得し、研究だけでなく教育についても探究し続ける姿勢を身につけます。
【到達目標】
(1) 学生の主体的な学習を促す授業をデザインし、適切なシラバスや授業計画書として表現することができる。
(2) 様々な教育技法・評価方法から適切なものを選択できる。
(3) 学んだ知識を模擬授業として活用し実施できる。
【担当者】
榊原暢久(芝浦工業大学 教育イノベーション推進センター)
【授業計画】
以下の日程の4限・5限(15:00~18:30)で開講します。
1回目(9月30日)オリエンテーション、高等教育の現在、シラバスの書き方
2回目(10月14日)半期の授業デザイン
3回目(10月28日)学習評価、ルーブリック
4回目(11月11日)多様な教育技法、動機づけ
5回目(11月25日)1回の授業デザイン、授業計画書の書き方
6回目(12月9日)模擬授業と改善
7回目(12月23日)模擬授業と振り返り
・方法:Zoomによる同時双方向型オンライン開催
・対象:大学・高専等の教員を目指す大学院生、ポストドクター、非常勤教員、専任教員歴3年以内の教員で、上記7回にすべて参加可能な方
・人数:先着15名程度(希望者多数の場合、理工学教育に携わる方を優先します)
・費用:無料
【申込方法】
下記よりお申込み下さい。
https://forms.gle/Srtph1vBPcUYyVv39
事前登録期限:2020年9月16日(水)まで。
※なお、定員に達した場合、早めに申し込みサイトを閉じる場合があります。
【問い合わせ先】
芝浦工業大学 教育イノベーション推進センター事務課
edudvp@ow.shibaura-it.ac.jp