本センターは「理工学教育共同利用拠点」に認定されて以来、体系的なFD 研修カリキュラムを開発・実施してきました。その中で核となるプログラムは、本学の教職員に対して提供している新任教職員研修プログラムです。このたび本センターで実施している『新任教員研修プログラム』が、日本高等教育開発協会(JAED)による新任教職員研修プログラムの試行認証審査を受審し、「大学教員の基本的な教育職能の基準枠組」に適合しているとして、同プログラムの第1号(ユニット)として認証されました(2020年4月1日付)。
認証の対象となったのは以下のプログラムです。
・新任教職員研修
・詳細シラバスの書き方WS
・授業デザインWS
・学生主体の授業運営手法WS
・学生主体の授業運営手法実践編WS
・ティーチング・ポートフォリオ作成・完成WS
上記のプログラムを、主に本学に赴任して3年以内の教員(3年目以降も希望すれば受講可)を対象に実施し、大学コミュニティについての理解や、授業デザイン・実践等に関する基礎的な知識・技能を身につけることを目標としています。
本学の新任教員研修プログラムは、JAEDの「新任教員研修のための基準枠組」をもとに構築されてきました。その後、理工学教育共同利用拠点プログラムとして体系化する際、ABETやJABEEで要求される理工学教育の質保証に対して耐えられるような教員支援プログラムを中心に追加しています。
理工系の基礎知識を習得するための基礎科目の授業は、大人数、講義形式によって行われることが多くあり、本学も例外ではありません。その結果、学生も特に基礎科目においては受け身になりがちで、そこで得た知識が、実験・実習・卒業研究等で学ぶ内容とうまく接読しないといった状況があります。この状況を変える1つの方策として、教員が授業を適切にデザインし、適切なアクティブ・ラーニングを用いることが必要であると本学では考えており、その能力開発支援の一環として本プログラムを実施しています。